虫歯はがある人はどんな人たち?

エナメル質の虫歯はどうしてできるの
虫歯の原因は、口の中に元から存在している細菌です。
有名なのがミュータンス菌です。
この細菌は、水に溶けにくい「グルカン」と呼ばれる物質を作り出し、歯の表面に強力に張り付きます。
歯磨きしてうがいをしても、洗い流されずにとどまりやすいため、食べ物のカスが付着し歯垢(プラーク)を形成しやすくします。
歯垢の中は37度ほどの適温で、水も十分に蓄えられているため、好環境で細菌たちがどんどん増殖し、糖分を餌に酸を次々と生成するのです。
この酸が、歯垢内部のpHを酸性に傾けます。
すると、歯の最表面のエナメル質からリン酸とカルシウムが溶けだします。
これが「脱灰」と呼ばれる状態で、この活動が過剰に進むと、虫歯に発展します。
「脱灰」を補修する「再石灰化」
酸性に傾くことで起こる「脱灰」ですが、本来であれば、唾液に含まれるリンイオンやカルシウムイオンの働きにより起こる「再石灰化」で自然治癒します。
ですが虫歯の原因菌が餌とする糖の多い食品を多く摂取したり、だらだらと食べ続けたりする習慣がついていると「脱灰」が進みやすく「再石灰化」が追いつかなくなってしまうのです。
「脱灰」が進むと、エナメル質の層が溶け、色が茶色くなったり穴が開いたりする状態になります。
この段階を歯医者さんでは「C1」と呼美、痛みはまだ感じない軽度な状態です。
一方で、放置してしまうとエナメル質の下の象牙質にまで届いてしまいます。
気が付いたらすぐに治療をすれば、治療も短期間で済みます。
痛みもないので麻酔も使いません。
虫歯になった部分を取り除き「インレー」と呼ばれる詰め物をします。