虫歯の進行度合いと治療方法の違い

象牙質から歯髄まで進んだ虫歯

痛みを感じる虫歯は深い

多くの方は、痛みを感じてから虫歯の存在に気付きます。
痛みを感じるのは、歯の神経が虫歯に気が付き信号を出しているためです。
痛みを感じるころには、虫歯は神経の通っている歯髄付近まで進行しているのです。

水晶と同等の硬度を誇るエナメル質の層を虫歯が通過してしまうと、その下の象牙質は硬度が落ちるため、虫歯の進行は一気に進みます。
象牙質の層まで達した虫歯は「C2」と表現されます。
さらに、虫歯が神経まで達してしまうと、治療の際にそのままでは激痛を伴うため、麻酔を使用して治療します。

また神経を取り除く治療をしてから、虫歯になった部分を取り除き、インレーもしくは神経を取り除く治療をした場合は、大きく歯の部分が取り除かれていることが多いので、クラウンと呼ばれる被せ物を装着します。

インレーやクラウンに使用される素材

取り除かれた歯の部分にインレーやクラウンと呼ばれる被せ物を施すのには、かみ合わせをしっかりさせるための役割があります。
そのため、硬度のある素材が使用されます。
保険の適用内で使用されるのが、金属やレジンと呼ばれる強化プラスチック製の物です。
金属のものは硬度は高いですが、金属アレルギーの方は使用できません。
また、大きく口を開けた時に目立つデメリットがあります。

その点、レジン製のものはアレルギーの心配がありませんし、歯の色に似た白色であるため目立ちにくいメリットがあります。
一方で金属よりも強度が落ちるので、大きな力がかかる奥歯には向きません。
保険適用にこだわらず、より元の歯に近い色合いのものを求めるのであれば、セラミックや人工ダイヤに使われる「ジルコニア」で作られたインレーやクラウンを使用する選択肢があります。


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